私たちの生活に冷凍庫は欠かせないですよね。
炊いたご飯の冷凍や、下処理したお肉の冷凍、冷凍食品の保存など、様々なものの長期保存に活躍してくれます。
しかし、ある日そんな冷凍庫の温度が上がっていてちゃんと冷凍されていない気がする…というとき、非常に困りますよね。
冷蔵庫本体の故障…?!と思っても冷蔵庫は機能している…
そんなときは、これからご紹介するポイントをいくつかチェックしてみてください。
今回は、冷凍庫の温度が下がらない場合の設定方法や冷凍庫の使い方について、いま一度振り返ってみましょう!
目次
冷凍庫の正しい温度設定とは?
JIS規格により、冷凍庫内の温度はマイナス18℃と設定されています。
この温度が、微生物が増殖できず食品を安全にキープできるとされているためです。
冷凍庫は、開け閉めによっても、外気の気温によっても温度変化が起こると庫内の温度が上昇することがあります。
庫内のコントロールパネルを見ると弱、中、強などと段階があって冷凍機能が弱いな…と感じたときは強にしてみてください。
ちなみに、冷蔵庫の機種によって温度設定は異なりますが、だいたい弱・中・強は以下のようになります。
- 弱:約マイナス15~17℃
- 中:約マイナス18~20℃
- 強:約マイナス21~23℃
季節に合わせて、強度を変えるといいでしょう。
冷凍庫の温度が上がる原因は?
実は、私たちが何気なくしている動作で、冷凍庫の温度が上がってしまうことがあります。
冷凍庫内の温度が上がる原因をご紹介します。
一気にたくさん常温品や冷蔵品を入れるのはNG
家庭用冷凍庫は、もともと市販の冷凍食品やアイスクリームなど、すでに凍っているものを保存するのに適しています。
そのため、常温品や冷蔵品を一気にたくさん冷凍庫に入れてしまうと、冷凍庫内の温度は上昇してしまいます。
そこから再び温度を下げるには電気代もかかってしまうので、注意しましょう。
開閉はなるべく少なめに
冷凍庫の扉を15秒間開けままにした場合、庫内の温度は10℃近く上昇します。
その後閉めた後、元の温度に戻るには10分ほどかかると言われています。
15秒というと長く感じるかもしれませんが、夕飯のおかずを考えているときや夏場にお子さんが冷凍庫を開けて涼みに来たりした場合、意外とそのくらい開けたままにしてしまうことが多いです。
むやみに開閉を繰り返さないこと、開けるときは用途を決めてからにすること、を心がけるといいですね。
冷蔵庫を壁に密着させていないかチェック
冷凍庫は、ガスが冷蔵庫の周りにある管をまわって冷やしています。
そして、そのガスが気化するときに気化熱を発生させているため、冷蔵庫が壁に密着していると放熱できません。
基本的に、業者さんは冷蔵庫を設置するときに壁から5センチほど離して設置してくれていますが、自分で動かしたりしたことがある場合は、壁から離れているかチェックしましょう。
冷凍庫のドアパッキンを確認しよう
冷凍庫のドアを閉めるとき、食材を詰めすぎてドアパッキンに当たったり挟まったりしていませんか?
あるいは、食材の包装袋がドアに挟まったまま、というときはないでしょうか?
そういったことを繰り返していると、ドアパッキンが劣化して常に半ドアの状態になってしまうことがあります。
そうすると、冷気がモレて冷えが悪くなってしまいます。
冷凍庫内は容量の70%ほどを目安に入れておくと、ドアに挟まることも少なくなり、冷気も循環して余分な電気代もかからないでしょう。
定期的に霜を取り除こう
冷凍庫内の冷気の吹き出し口に霜がびっしりついていませんか?
霜がついていると、冷気の出口が狭くなり冷凍庫内すみずみまで冷えにくくなります。
冷気の吹き出し口がどこにあるかをチェックし、霜が付いていないかを定期的にチェックして掃除するといいでしょう。
家庭用冷蔵庫と冷凍庫の正しい温度方法
ここからは、冷蔵庫内それぞれの温度設定についてお話しします。
それぞれの温度設定は以下のようになります。
- 冷凍庫…約-20℃~-18℃
- 冷蔵室…約2℃~6℃
- 真空チルド室…約-1℃~+1℃
- 野菜室…約3℃~7℃
- 製氷室…約-20℃~-18℃
冷蔵庫内は、冷気の吹き出し口や奥の方は温度が低くなります。
逆に、ドアに近いものほど開閉による温度変化の影響を受けるので、設定温度よりも高くなりがちです。
また、外気の温度の影響も受けるため、真夏は強に設定するなど対応した方が庫内の温度は保たれるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
万能に見える冷凍庫ですが、使い方によっては故障や不具合が起こってしまいます。
定期的に冷凍内をチェックして、食材の管理をすると同時に掃除がてら冷気の吹き出し口やパッキンのチェックをするようにしましょう。
参考にしていただけるとうれしいです!